ランチェスター法則とは
ランチェスターというのはフレデリック・ウィリアム・ランチェスター（1868年～1946年）というイギリス人の名前です。
ランチェスター氏は20代でエンジン自動車を開発して、自動車会社を経営していましたが、40代で技術コンサルタントとして経営の研究を行っている時に、1914年に第一次世界大戦が勃発して、その際、軍事（特に戦闘機）についての2つの法則を見出して、機関紙に発表したものがランチェスター法則といわれています。
アメリカは第二次世界大戦でランチェスター法則を戦争に応用し、大きな成果を上げましたが日本では田岡信夫氏：マーケティングコンサルタントと斧田太公望氏：社会統計学者がランチェスター法則を研究し、経営（マーケティング）に応用したことで、経営戦略として広まりました。
ランチェスター戦略を活用した企業で有名な企業は、遡れば松下電器、日立、最近ではドトールコーヒー、ＨＩＳ、ソフトバンクの孫正義社長がグループ戦略の核に据えていると発言し（プレジデント10年10月4日号）改めて注目を集めました。
ランチェスターの法則
- 第一法則 攻撃力＝兵力数×武器性能・質
- 第二法則 攻撃力＝兵力数2（2乗）×武器性能・質
第一法則と第二法則の違いは、量に当たる兵力数に「2乗」がついているかどうかによって変わります。
1つ目は、強者の経営戦略になります。これはまず1位で、市場占有率26％以上を押さえ、かつ2位との間に10対6以上の差をつけている会社だけが実行できる戦略のルールになります。
2つ目は、弱者の経営戦略になります。これは2位も含め、この条件を満たしていない会社が実行すべき戦略ルールになります。以上、2つの戦略内容は、全く逆さまになっています。
経営の8大要因
ランチェスター法則では、経営の8大要因を中心に以下のそれぞれについて学びます。
- 経営の全体像と経営を構成する大事な要因
- 利益性の良し悪しを決定付ける利益性の原則
- 戦略と戦術の違いを知る
- 弱者の戦略と弱者の戦略
- 規模の大中小で変わる社長の役目をはっきりさせる
- 商品戦略
（どのような商品やサービスを中心に経営するか） - 営業地域戦略
（どこの地域を中心に営業するのか：営業経費、集金費用、配送費用等を考慮） - 業界・客層戦略
（どのような業界・客層をターゲットとするのか） - 営業戦略
（どのような方法で見込客を見つけ出し、顧客化するのか） - 顧客維持戦略
（顧客離れの防止策、リピート客の作り方） - 組織戦略
（採用計画、人員配置、役割分担、給与規定、昇進制度、社員教育） - 資金経費戦略
（資金集め、資金配分、経理の仕組みづくり） - 時間戦略
（社長の1日あたりの仕事時間、1年あたりの仕事時間） - 社長のリーダーシップ
ランチェスター戦略社長塾
弊社ではランチェスター経営を学ぶ場として月に5回、オンライン形式でランチェスター戦略社長塾を開催しています。
第1木曜日・第2木曜日・第３木曜日
7：00～ 9：00
第1水曜日・第3水曜日
18：00～20：00
ランチェスター経営の竹田陽一氏の「世の中には、簿記学校などの資格学校はたくさんあるのに、経営者が経営のことを“体系的”に学ぶ学校が一つもない」という言葉をきっかけに、令和5年1月に創設し、現在5名（令和5年1月現在）の経営者が参加してランチェスター経営を学んでいます。受講者の声として「もっと早くランチェスター経営に出会いたかった」、「自社の経営に応用していきたい」といった感想を頂いています。
ランチェスター戦略社長塾では、その他、私がこれまでコンサルタントとして培ったスキルとランチェスター経営を融合させたコンサルティングを行います。
